ヘナについて


ヘナは、インドやスリランカ、パキスタン、北アフリカなど
の熱帯地方に広く自生している低木です。
ヘナは日本語では「指甲花」(ミソハギ科)、マツクレナイノキ、インドのヒンディー語では「メヘンディ」、サンスクリット語では「ランガニ」、「ラクタガルバ」と言われています。
 
ヘナの木は種をまくと1.5~3メートルほどまで伸び、同じ木を60年から100年位繰り返し使うことができます。
とても強い木で、乾燥した熱帯地方でも育ちます。そして雨水だけで100年も持つ低木です。
それほどの生命力のある「ヘナ」は、私たちに沢山の贈り物をしてくれます。
 
ヘナは唯一髪を染めることのできる植物として、とても有名です。
インドでは、染め剤としてではなく、インド伝承医学のアーユルヴェーダ―では昔から身体に良いものとして、皮膚病予防、皮膚炎、止血、やけどなどの薬剤として使われてきました。
 
ヘナの葉には抗菌、殺菌作用があり、紫外線から身体を守る、体温を下げる作用があります。
また、ヘナは炎症を抑える働きもあります。
 
インドの科学者B・チャンダヌビーケ―氏が1990年2月に発表した論文ではヘナの中に入っているローソニア・アルバという成分が肝臓の解毒を助けてくれたり、睡眠が深くなることが報告されています。
また、ナフトクウィノンという成分が生理不順にも有効であると記されています。
 
ヘナはまだまだ研究途上で、知られていないことが沢山あります。
これからも新たな発見があることに無限の可能性を秘めています。
 
 
 

ヘナの使用

ヘナは唯一髪を染める事のできる植物です。
子供の頃の素直な髪に戻ります。
 
年齢を重ねるごとに、髪にはハリやコシがなくなり、ツヤもなくなってきます。
誰もがそう思い、若い時から髪にクリームを塗ったり、スプレーをして頭皮に刺激を与えたりと、
髪を守ってきたはずなのに・・・
 
髪を若々しく保つということは、外面だけでなく、内面も若々しくなるということ、その手段の一つとして「ヘナ」があります。
「ヘナ」は頭皮や髪に対して最大限に力を発揮してくれます。
 
美しい髪を保つには、その土台となっている頭皮が健やかな状態ではないと、ハリ、コシ、ツヤのある美しい髪にはなりません。
頭皮は髪が密集している場所、毛穴に汗や皮脂、汚れが付着します。それはシャンプーだけではなかなか落とし切れません。
落とし切れなかった汚れが毛穴につまり、頭皮の血流が悪くなる、髪へ栄養や酸素がとどかなくなる、結果、抜け毛や細毛、薄毛になりやすくなります。
頭皮の血流が悪くなる原因は毛穴の汚れだけではありませんが、ヘナは毛穴に詰まった汗や汚れ、皮脂を取り除き、髪に酸素と栄養を与えるお手伝いをしてくれます。
頭皮に潤いも与えますので、頭皮を乾燥から守り、紫外線からも守り、フケ防止にも役立ちます。
 
ヘナは頭皮だけではなく、傷んだ髪の修復もしてくれます。
頭皮のケアをして、血流を良くし、栄養と酸素を髪に与えたとしても、傷んだ髪は自力では修復できません。
その修復に役立つのが「ヘナ」です。
ヘナのトリートメント作用によって、紫外線によってキューティクルが開き、ケラチンや水分がなくなりパサパサになった髪や、切れ毛、くせ毛がヘナをすることによって、整っていきます。
 
 
頭皮や髪を健康に保つということは、体の中の有害重金属を排泄する場所を確保できるということ、健康維持には頭皮や髪を整えることはとても大事です。
 
 
ヘナは白髪をオレンジに染めますので、白髪の多い方で色味を気にされる方には適していません。また、基本的に白髪には染まりますが黒髪には染まりません。
ヘナの色は、その方の髪質やヘナの品質によっても色味は異なります。「十人十色」です。
その方だけの色味を出せるのが「ヘナ」という植物の神秘的なところです。
 
 
 
 

ヘナ染色とは?

 
 
ヘナの葉には、ローソンという赤色酵素色素が含まれていて草木染めと同じ仕組みで染まります。ローソンはタンパク質に反応してからみつき発色するため、人の髪はもちろん、肌や爪も染まります。色素が、髪のキューティクルのすき間から浸透し、ケラチンにア

メ状

に絡みつくことで髪染まります。ヘナのみだと白髪はオレンジ色にしか染まりませんが、藍色の色素をもつインディゴなどを加えることで2種類の色素が重なり、落ち着いた色合い

染まるようになります。
 
ヘナ、藍などの天然色素は、色素同士がお互いに引っ付きあって固まりやすい性質があ

るため、天然色素100%で毛染める場合には、時間を

かけないときれいに染まりにくいという欠点があります。